動脈硬化症とは、文字通り「動脈が硬くなる」ことです。動脈硬化症はかなり進行しても、ほとんどは何の症状もみられません。
しかし、その進行とともに、血管の内側にできたプラークが大きくなり血管が狭く、詰まりやすくなり、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞そして下枝閉塞性動脈硬化症などを引き起こします。
また、血管壁に付着したプラークが剥がれると、これが流れてゆき、細い動脈に詰まり脳梗塞などを引き起こします。
「たかが動脈硬化」とあなどってはいけません。
ふだんは無症状であっても、一旦症状を引き起こした際は死に直結することを忘れてはいけません。
手遅れにならない様に、ふだんから動脈の状態をチェックすることが大切です。
動脈硬化を診断するには「頸動脈エコー」と「CAVI(キャビィ)検査」の2つの検査法があります。
高周波プローブを用いて動脈の状態を画像で直接診断します。
超音波検査ですから被爆の心配はなく、検査には全く苦痛は伴いません。
この検査によって、 1. 動脈硬化の有無、2. 動脈の詰まり具合の観察、3. プラークの有無が診断できます。
これらから、全身の動脈硬化の程度や脳血管疾患のリスク評価が可能です。
正常頸動脈のエコー画像
プラークの付着した頸動脈のエコー画像
CAVI検査装置
(血管年齢測定装置)
あお向けに休んでいただき、両腕・両足首の血圧と脈波を測定し、診断装置が 1. 動脈の硬さ、2. 血管年齢、3. 動脈の詰まり具合(ABI)を測定します。
この検査は血圧測定と同程度に苦痛なく測定が可能です。
動脈硬化が気になる方、高血圧、糖尿病や高脂血症の方はお気軽にご相談ください。